なつかしい&新しいゲーム,とAI

 Ys,と書いて「イース」と読むゲームがあります。日本ファルコムって会社がシリーズ化しているアクションRPGです。最初のYsが登場した時,オープニング映像やキャラクターの動き,音楽,物語,すべてが斬新でした。その後,Ys1が終わった直後から始まるYsIIが発売され,オープニングはずっと見ていられるし,展開にわくわくするし,魔法は気持ちいいし,なんとか鐘の音が終わる前に塔の上へたどり着こうと必死に操作するわで,最高のゲームでした。Ys1とYs2を連続して解くなんて,何度やったことか・・・というくらいの面白さがありました。

 Ys以外にも,SUPER大戦略,A列車で行こうIII,WarCraftII,Diablo,と,一晩中遊びまくるゲームに出会えました。しかしその後,PCの性能があがって「きれいな映像」が当たり前になると,しだいにゲームから離れていきました。

 そして昨年,ひょんなことでYs8とYs9を遊ばせてもらうことになりました(追加でYs3も)。Ysの8作目と9作目になり,画面は2Dから3Dへと変化してキャラクターが動きまくります。使うボタンも,基本の移動に加えて視点の移動,必殺技にと,Ys1&2にあった「ただ,敵にブツカルだけでいい」操作体系から大きく変わっていました。・・・まぁ,すぐに慣れましたけど。

 Ys8,主人公が気合入れながら戦闘するのがうるさくて,別キャラを使ってクリア。思っていたよりも物語は長く変化していく作りになっていて,とても楽しく遊びました。「なんとかして,この結末を変えることはできないのか!」と,2周目も頑張ったのに,無理でした・・・。

 Ys9,「怪人」って言葉が出てきたので,最初はとてもやる気がなかったのです。人の動きはYs8から劣化して変だし,のっぺりとしたテクスチャは変わらずだし,そもそもキャラの姿がちょっと・・・だったので。

でも,

ものすごく楽しかった!

です。Ys9では,誰もが幸せ!な結末を迎えることができたのです。これは,かなりうれしかったです。Ys1は,一人でやったぞ!な達成感がありました。Ys2は,いろいろと心残りがある終わり方でした。Ys8も,Ys2と同じく。そしてYs9は,みんなでやったぞ!!という喜びを味わうことができました。エンディングのイラストなんか,もぅ最高!! 「そう,これが見たかった!」という時間でした。

 そんなこんなで,まだまだこの世界を楽しみたいと思うくらい気に入ってしまったYs9。だから,Ys9をオープンワールドで作ってくれないかなぁ?と思いながら,街中を駆け巡って撮ったスクショを生成AIに入れてみると,生成AIがいろいろなイラストを描いてくれるようになりました。一つのキャラについて「きれいな画像」を選んで読み込ませると,生成AIはその特徴を覚えて描いてくれます。「ちゃんと」再現するためには,もっとデータが必要だろうし手間も時間もかかるでしょうけれども。「AIはすごいなぁ」ってところは,手軽に体験することができました。

Ys9の白猫,Ys9 Monstrum NOX, shironeko

 これから先,「Ys9をオープンワールドで作り直して!」と生成AIに投げたら夢がかなう,なんてことは起きるでしょうか。起きたらすごくうれしいし,絶対遊びます。ついでに,赤の王の戦闘セリフはなしにして!とお願いしておこうと思います。

 ただ,もしもそれができる時代というのは,きっと,人が自分できる能力が地に落ちた世界になっているのだろうな,と憂いもよぎります。機械が万能になれば,それに依存してしまう人の姿は容易に想像できるからです。よく言う,「便利になったら,その分,新しいことができるやん!」というセリフ。「新しいこと」が,「自由ですてきな自分の時間」であれば,とてもうれしいんですけどね。

タイトルとURLをコピーしました