E.T.が通じる世界

 映画「E.T.」が通じるんです!今の大学生に!!

 E.T.は、1982年に公開された作品です。宇宙から地球やって来て事故で地球に取り残された宇宙人が、地球の少年たちと心を通わせ、大逃走劇を起こし、それぞれの戻るべき場所へ帰るお話です。上の写真のような場面やぬいぐるみに紛れ込むE.T.、(前かごにE.T.を乗せた)空飛ぶ自転車、そのときに流れる音楽、驚く大人たち、元気にがんばる子どもたち、どれもが心に残る作品でした。「E.T. phone home.」という英語も、すてきな言葉に映りました。(あ、E.Tは、これでやっと帰れるんだな、というさみしさとともに)

 事が起きたのは、そう・・・。

 電気に関する話の中、感電の説明をしようと指先どうしをつなげる動きをしたときに、学生さんから「くすくす、E.T.だ」という声が聞こえてきたので、思わず、「ちょっと待って、君たち、いくつ?」と尋ねてしまいました。

 E.T.はとても好きな映画なので、その作品を学生さんが知っていることをとてもうれしく思います。しかし、それと同時に、40年近く前の映画を、その半分の年齢しか生きていない人が知っているという事実に、かなり驚いています。

 無数の情報が流れてきて溺れそうになっている現代において、「よい」と強い評価を得られたものは、10年、40年とどんなに時が過ぎても伝わっている。とても楽しい時間を学生さんからもらいました。

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